はしからはじまで

なんでもかんでも。気になったこと。メモ。

劇場版MOZU

これは、突っ込んだら負けな映画である。
以下、ネタバレを大いに含んだ感想。

そもそもドラマを見終えたのが数ヶ月前で復習せずに劇場版を見に行ったから、ドラマがどんな終わり方をしたのか忘れていたんだけど。
倉木は何がしたくてこんなに一匹狼を気取っているんだっけ?あ、そうそう、子供が何故死んだのか、妻が何故死んだのかを知りたい、ただそれだけだった。それだけのために、今回も不死鳥のごとく甦る倉木。
全てはダルマに通じていると嗅ぎ付ける倉木。一方で、ダルマのドナーであるエレナを拾った大杉が、娘と明星を人質に取られてしまい、二人は一緒にペナム共和国に向かう。
大杉も娘を助けるために洋画ばりに駆け回った末にアイスピックで刺され──この人も不死身なのか?普通あんなとこ刺されたら死ぬよね?父は…父は強かった…。

倉木が途中絶体絶命というか只々いたぶられるシーンで、我らが東が現れたときは、胸が熱くなったね。
一体どこで倉木のピンチを知ったのか、絶妙なタイミングで助けてくれるダークヒーロー東。今回もチャカチャカ踊ったりロケットランチャーを繰り出したり痛みを堪える倉木を写メったり、全く愉快な奴だよ東…このボケ要員が居てこそのMOZU。
しかしこのボケ要員にも悲しい過去があったのか、ダルマサイドの歯車を担っているのは倉木同様に何かを握られている(いた)らしい。語られてはいないけど。

大杉のピンチにも新谷和彦が登場。
和彦の場合は大杉を助けるつもりではなくて、宏美の模倣犯である権藤を許せなかったのだと思う。
アイスピック対決はとんでもない場所で決着がついたのだけど、あれが命綱もないアクションだと思うと震える。
荒涼とした場所に佇む和彦の孤独を考えると少し寂しくなる。

高柳やダルマを呆気なく仕留める倉木。どうやら東に協力してもらったらしい。「ダルマが死んだことによってこの国は傾くぞ」と忠告する東の足元が裸足なのは気にしない。(……海から上がってきたんでしょう)「この国は揺らがない」と倉木は答える。な、なんか良い話に…?
そして最後は大杉と明星の待つレストランへ向かう倉木。ちょ、ちょっと笑ったー!!!
遅刻の代償に大杉と明星が高い料理を頼みまくっていることを知ったらどんな顔をするんだろうか。それだけが知りたい。